こんにちは、
今回は戸建てのリフォームでした。
最初に問い合わせを受けて、一番困っている内容は「壁を壊せるか?」ということでした。
果たして壁は壊せるのか?


ここの壁を壊して、オープンなキッチンにできませんか?
図面を後でもらいましたが、キッチン手前の天井に下がり壁があったり、(購入前にリフォームされたであろう浴室の前の脱衣場の床が上がっていることからも)
これは床や天井に配管が容易に通せない(=2×4ツーバーフォー)の物件だということがわかりました。


このような簡易図面しかなかったので、問い合わせの時点では回答が難しかったですが、既存浴室の床や梁などを見れば2×4ツーバーフォーの構造なのは明らかなので、明確に「この壁はいじることが難しいですよ」とお答えしました。
もし仮に、この開口を広げたいといった場合でも、縦や窓の上に2×4ツーバーフォーの構造材が入っているため、リフォーム後の構造の担保ができません。
よく、L型の壁があって壊したいという要望があるのですが、この場合には2×4ツーバーフォーのため撤去が不可でしたが、他にも在来工法の場合でも、上層階の柱を共有していたり、荷重がかかっていたり、X軸方向Y軸方向の荷重のバランスの要となっている箇所に設置された壁というのは基本的には撤去ができないので注意が必要です。
オープンを諦める一方、使い勝手を拡充
オープンを諦め、キッチンの空間内での機能の拡充に注力しました。
以下のプランは、お客様が独自で事前にショールームでプランしたプランですが、


間口が2700以上あるのでキッチン側は広いですが、それでも洗った後のものを仮置きしたりするスペースが少し不足と感じましたので、リクシルにある収納可能な「クイックパレット」という仮置きだながついているキャビネットに変更提案しました。


カラーについてもグレージュスタッコからワントーン落としたホワイトスタッコを提案とし、囲まれた空間でも明るい印象になるように調整いたしました。
背面収納についても、冷蔵庫が奥にあると使用頻度としては使いずらいと思い、①キッチンを手前側に移動し、またゴミ箱横のスペースも家電収納とするプランを提案しました。


ただ、実際には、シンクを振り返ったところの収納(食器やタッパー類)を優先したいとのことで、最終的には採用はされませんでしたが、途中でこのように「要る機能・要らない機能」の選定の良い機会ともなったかと思います。
実際の工事
キッチン施工の工程としては、
- 養生・キッチンの解体・配管
- (設置に伴い)床の補修、壁クロスの一部補修
- キッチンの施工設置、配管の結び、試運転ー引き渡し
このおよそ3日間にて行いました。
←壁クロスは(物件取得時にやりかえずみだったため)全面行う必要がないため、天井などは不要とし、必要な箇所だけ同じクロスで補修することでコストカットしました。


施工後


冷蔵庫の上も無駄なく収納としました。
こちらの口コミは以下の通り
*googleの口コミにも以下のようにコメントを寄せていただきました。
住みながらのリフォーム、そして問い合わせから1ヶ月程度で実地と駆け足でしたが、お客様のご協力のもと快適なキッチンを提供できたことを信じております。ご協力を感謝しております。



今回のケースのように、壁が壊せるかどうかで悩む方はよくいらっしゃいます。
ショールームに足を運ぶ前でも、お気軽にご相談いただけましたらお答えさせていただきます。
(東京・一部神奈川千葉のみの対応と現在はなっております)
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