今回はタイトルの通り、海外のようなキッチンを採用するために、実際にリフォームするとき日本国内でどこのキッチンを選べばいいのかを解説してみたいと思います。
特にお伝えしたいのは
- 国内システムキッチンではどのようなデザインがあるのか
- どのような違いがあるのか
- クチーナなどの高級キッチンではどんなデザインがあるか
- IKEAのキッチンについて
この辺りについて是非知っていただければと思います。
可愛らしいキッチン選びのポイント
海外のキッチンって可愛いですよね。
私が海外のようなおしゃれなキッチンリフォームを叶えるうえで、キッチン選びのポイントと思うこととしては、
- キッチン本体のカタチ(カラー・カタチ・ディティールなど)
- 内装材の使い方(床・壁)、選定
この2つが大きくポイントかと思います。
なのでこの2つをきちんと考えれば、海外のような可愛らしいおしゃれなキッチンのリフォームをすることができるのではないかと考えています。
国内システムキッチンではどのようなデザインがあるのか
キッチン本体のカタチ
まず前提として、ポイントとしては”かまちづくり“なことが非常に可愛らしさを演出しているポイントかと思います。
そこでこのページでは主にかまちづくりのキッチンについて言及してみたいと思います。
現在国内システムキッチンの主流はフラットなデザインが多く、こうしたかまちづくりのキッチンはそれほど多くの選択肢がありません。
また仕上げが「塗装仕上げ」なのか「シート仕上げ」なのかによっても値段が異なってきます。
一般的に、塗装仕上げの方が耐久性があり使い込んでゆく中で味わいが出てきますが一方で値段も高くなってきます。
●メーカーで分けるとすると、
- シート仕上げ:リクシル、TOTO、パナソニック
- 塗装仕上げ:クリナップ、ウッドワン
- 塗装仕上げ(ハイグレード):トクラス、クチーナ
と言った感じに分けることができます(下に行くほど高くなります)。
「私は本格派だから塗装仕上げのキッチンがいいわ」というふうに、一面的に決めることはあまりお勧めしてはおりません。シート仕上げでも、メーカーによって収納力など機能の違いが出てきますので、あくまで違いを知ったうえで、比較してゆくことがポイントです。
リクシルのかまち造り系キッチン
リクシルのかまち系キッチンはカジュアルな6色が展開されています。シート仕上げなので、使ってゆくうちになじんでゆく無垢材のような良さはありませんが、耐久試験をメーカーで行い、そして何より高性能で収納力の高い引き出しや、組み合わせることのできるシンクやワークトップのバリエーションが魅力といえるかと思います。
TOTOのかまち造り系キッチン
TOTOはかまちづくりのキッチンは2種類。木目のシックなデザイン。シートながらも、無垢材の懸念点である「水濡れ」や清掃性も優れているかと思います。また他の記事でも触れているように、TOTOのキッチン自体はシンプルな造りなのでその辺りも合わせて留意いただきたいポイントです。
パナソニックのかまち造り系キッチン
パナソニックはシート、塗装各種割と多くバリエーションを展開しています。パナソニックの場合にはシートと塗装仕上げでは価格に割と開きがあるので予算をある程度定めたうえで検討する必要があります。
クリナップのかまち造り系キッチン
クリナップのデザインは「塗装」のみ。それもミドルグレードのキッチンなので「塗装仕上げ」の選択肢の中でも品質が高く、一方で比較的お手頃な価格で採用することができます。
トクラスのかまち造り系キッチン
トクラスのかまち造りは「塗装」なのがポイント。どちらかというとクチーナや高級キッチン寄りに近いしっかりとした仕上げが特徴です。
上記が一般にも有名どころのシステムキッチンのかまちづくりキッチンのデザインです。
システムキッチンメーカーから選ぶということのメリット
システムキッチンメーカーから選ぶということのメリットは
- 高機能で清掃性の良い換気扇(10年間メンテナンスフリー)などが選べる
- タッチレスで衛生的なハンズフリー水栓
- シンクのバリエーション、ワークトップに合わせたシンク選び
- 多彩なワークトップ
- 多機能な収納、高機能な設備機器 など
これらの恩恵と保証を受けることができるのが非常にポイントが高いかと思います。
これが機能やデザインともにシンプルな選択肢である海外キッチンやオーダーキッチン*1との大きな差かと思います。
そして何よりオーダーキッチンよりコストを抑えることができます。
*1. オーダーキッチンはなんでもできるのでは?
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これが一般的な認識かと思いますが、実質的にはオーダーキッチンというのは
システムキッチンと比べて、
“その会社が独自で仕入れてきた商品や独自展開した扉柄”
が売りの会社です。
レイアウトが自由に組めるといったことに関してはシステムキッチンとの差は実はそれほどありません。
また色柄を自由に持ち込めるかといえば、そうではなく、いづれも基本的には用意された色柄から選ぶことになりますので、これはシステムキッチンと同じシステムですね(選択肢が多く、個性があるのはオーダーキッチンの特徴ですが)。
換気扇や水栓に関しても、システムキッチンの方が自社で開発を行う高機能な商品が組み込めることが多いです。
デザインさえ気に入っていれば国内システムキッチンを選ぶメリットは大きいと言えます。
番外編
ここまでは割と一般の方でも知っているキッチンメーカーから抜粋してきましたが、
以下では3つほど他の選択肢も紹介してみたいと思います。
ただし前者2つはシステムキッチンの倍ぐらいから予算を見た方がいいと思いますので、金額はあえて記載しませんがそのような心構えで見ていただけるといいかもしれません。
アルミルモ(ドイツ)のキッチン
センスあるドイツのモダンキッチン。私どもでも取扱あります。こだわりたい方は調べてみていただいてもいいかと思います。
クチーナ
こちらは割とポピュラーな国内オーダーキッチン(私どもでも取り扱っております)。
以下のような女性的なデザインが数多くチョイスできてとても可愛らしい。(ただしお値段は少し考えておかなければならない…)。
suiji(国内)
これは割と知られていないかもしれません。無垢材や塗装を用いた扉が特徴で、結構可愛らしいディティールやデザインが特徴です。定型キッチンなのでサイズが合えば、と言った感じです。
また、ホワイトのかまち形状や、無塗装無垢材のデザインもあります。
以下の私どものインスタもぜひ参照してみてください。
まとめ
いかがでしょう?
ここにのせたキッチンを知っていれば、日本国内でこのような可愛らしいキッチンを(フルオーダーを除いて)作りたい場合の選択肢がほぼ全て網羅できていると思います。
まずはどのくらいの予算でどんなキッチンを作りたいのか、ぜひ検討いただく参考になればと思います。
私どもでもリフォームの場合には上記のキッチン全てを取り扱っておりますので、ご興味のある方は以下のリンクよりご相談いただければお答えさせていただきます。*現在、東京主要エリア限定
IKEAのキッチンは??
よく、IKEAのキッチンは扱ってませんか?どうですか?と聞かれますが、正直にお答えして「扱っていません」。
その理由は、確かにIKEAのキッチンは可愛らしいものも多いのですが、排水の形状や商品個々が日本の精度とは程遠いこともあり、安心して長く使っていただきたいという観点から私どもでは扱わないことを決めました。
可愛らしいキッチン、イメージを膨らませながら是非、長く愛してゆけるあなただけのキッチンに出会えていただければと願っております◎